“胃切除”の医療ダイエットで40キロ減量の女性&20キロ減量でV系バンドマンに転身した男性…

2025/07/22 07:20 

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減量前と現在のまりあんどAKさん

 自信のルックスへのコンプレックスからダイエットを決意し、数年後に激変した姿がSNSでは度々話題になる。「痩せたら結婚するよ」と好きな人に言われ、約3年かけて40キロの減量に成功したまりあんどAKさんの動画は90万回再生を超える反響を呼んだ。一方で、眼鏡男子だったヒィロさんはビジュアル系バンドマンに憧れ、20キロのダイエットに成功。そのビフォーアフター写真は「今年一番の衝撃を受けました」と話題になっている。そんな2組に聞いたエピソードをあらためて振り返る。

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■「否定的だった人達が、どんどん痩せていく私を見て応援に変わった」

 2年8ヵ月をかけて、90キロから50キロまで40キロの減量に成功したまりあんどAKさん。ダイエットを決意したきっかけは、好きな人に「痩せたら結婚する」と言われたことだった。数あるダイエット法の中で、彼女が選択したのは、胃を切除する医療ダイエット。

「元々胃の調子が悪く、旅行先で体調を崩した時に胃の切除という選択肢がある事を知りました。今までたくさんのダイエットを試してきたのですが、痩せてはリバウンドの繰り返しだったので、自分の中では最終手段だと思って決断しました。人生をかけた決断でした。医療ダイエットに関しては、何も知識がない自分でやるより、専門家の力を借りて本気で全力でやろうと思い、始めました」

 2年8ヵ月のダイエット期間中には、10kg以上もリバウンドしたこともあったという。

「そのときはさすがに焦りましたし、落ち込みました。でも、自分の体が何を食べたら、どんな生活習慣をしたら太るのかを再確認、把握できたので、必要な時期だったと思います」

 どんなにリバウンドしたり、やる気がなくなったりしてもそれを受け入れ、休みながらでもいいから最後まで諦めないことを意識して、モチベーションを維持していたそう。

「やる気が出ないときのコツは、小さな目標を見つけてくり返すことです。例えば、『来週はデートするからそれまで頑張る!』『旅行があるから頑張る!』という感じです。小さな目標をたくさん見つけると、楽しくダイエットできる気がします」

 ダイエットに成功したことで、周囲の人たちの態度の変化も実感した。

「『絶対痩せられないよ』と否定的だった人達が、どんどん痩せていく私を見て応援に変わったときは、すごくうれしかったし、頑張る原動力にもなりました。あとは、もちろん男性からの態度がとても変わりました。こんなにもあからさまにレディーファーストにやさしくなるのかと驚きました」

 現在は、自信を持ってコンプレックスも隠さずにSNS発信をしているまりあんどAKさん。SNSを通して、自分の体をコンプレックスに感じて悩んでいる人へ「“普通の体型"なんて存在しない。同じ顔がないように同じ体型もない」と伝えていきたいという。

「どんな自分も受け入れて大切にすれば、自信にもつながり、幸せにもつながることを知ってほしい。今の自分を全力で愛して楽しんでほしいです。その上で、もっと理想の自分に出会いたいと思ったら、そのときにダイエットをして、自分磨きをして、『最高の自分に出会おう!!』と伝えていければと思います。何度失敗しても何年かかっても諦めなければ絶対に痩せられるから、理想の自分に会えるから無理なくゆっくり自分のペースで自分を信じて諦めずに続けて欲しいです」

■引きこもりから20キロ減量でバンドマンの夢を叶えた男性「変わらない性格の中で生き方を変えていく」

 学生時代に20キロの減量に成功したヒィロさん。太りすぎていじめられたことをきっかけに4年間引きこもり、そこでビジュアル系バンドマンになる夢を見つけ、ダイエットを始めたという。

「バンドマンになった後は見られる立場なので美容に目覚め、バンドで夢を叶えつつ、挫折して美容業に転身したのですが、当時は、ただ純粋にテレビに出ていたバンドマンみたいになりたかったんです。とても輝いて見えました。生きる自信がなくなっていて、惰性で生きていました。光の当たらないどん底にいたから、僕も光りたかったんだと思います。『ないものねだり』がすべてのきっかけです」

 周囲からの言葉などで傷ついたこともあったが、「今の人生はいじめられて引きこもった先にあるものなので、逆に感謝もしていたりします」とヒィロさんは語る。

「太っていていじめられたおかげでバンドマンになれたし、美容業にもなれました。軽く思い出してみるとデブとか死ねとか消えろとか激しい言葉よりも、太っていたせいかマラソン大会の後に毎回吐いていたので、小学5年生のときに行きたくなくてサボったら、『太ってるからサボったんでしょ?』とか、給食でおかわりしまくったときに『そんなに食べるから太るのよ」』と先生に言われたことの方が記憶に残っています」

 体も心も全てがコンプレックスの塊だというヒィロさんだが、「コンプレックスを解消しようと思わないこと」によって前向きに捉えられるようになったそう。

「コンプレックスは一生消えないですし、消えるものはコンプレックスじゃないですよ(笑)。別にコンプレックスがあってもいいと、自分を肯定すること、受け入れることで前向きになれると思います。あとは、恐怖や不安を自分に刻み込むこと。『もう戻りなくないでしょう?』みたいな。僕は一生消えない美容コンプレックスに囲まれながら、追い詰められながら死んでいくと思いますよ。解消できないまま。でも、それでいいと思っています。美容が気になるからキレイになりたい、痩せたいのでしょう。悔しさを原動力に変えていけばいいと思います」

 ビジュアル系のバンドマンとなり、渋谷公会堂のステージに立つなどの成功を収め、現在は“渋谷の神”と呼ばれるカリスマエステティシャンになったヒィロさん。ただ、垢抜けに成功した後も、性格や心境は何も変わっていないという。

「性格なんて変われるわけがなくて、『変わらない性格の中で生き方を変えていく』しかないんです。だから、今は『誰かを救いたい』と本気で思っています。太ったり外見をボロクソに言われたりした経験がある人しか、『美容で悩む人の心は救えない』と思うんです。だから、僕は自己を開示した上で『キミのこと全部はわからないけど、俺も美容で死にたくなったからわかるところもあるよ。で、どうしたの?』って手を差し伸べたいです」
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