一時は「味ぽん」と売上差が200倍に…“間違い”から生まれたサワーがヒット、不遇の兄貴分「…

ぽん酢サワー(画像提供:株式会社Mizkan)

【画像】ミツカン直伝、ぽん酢ダレで食べる「茹でレタス巻き」作り方
■社内でも驚きの使われ方で話題を呼んだぽん酢サワー、「家でも飲みたい」の声に応え商品化
「味ぽんじゃない方の、ぽん酢です。」こんなキャッチフレーズで7月1日より全国発売された株式会社Mizkan(以下、ミツカン)と三菱食品株式会社のコラボチューハイ「ぽん酢サワー」。発売のきっかけは、同社の「ぽん酢」を割り材にした「ぽん酢サワー」が居酒屋で話題を呼び、提供する店舗が急拡大していることだった。ミツカンマーケティング本部の西井佳音さんはいう。
「ありがたいことに、ぽん酢サワーのファンの方が増え、家でも飲みたいというお声をいただいていたところ、三菱食品様からコラボのお申し出をいただきまして、弊社としてもぽん酢サワーをより多くのシーンで、より多くの方に飲んでいただくきっかけになればと考えて、取り組むことにしました」(西井さん)
その人気を証明するように、発売以降、「計画に対して1.5倍の受注をいただいていると伺っております」と語る。しかし、初めてその名を聞く人にしてみれば、「ぽん酢」をアルコールドリンクの割り材にするなんて、少しギョッとしてしまう話ではないだろうか。それも当然。ミツカンの社員たちでさえ、5年前、居酒屋で「ぽん酢サワー」が人気になっている事実を知ったときは、「まさか!」と驚きの声が溢れたという。
その背景には、「調味料であるぽん酢をアルコールドリンクにする」という型破りな発想のみならず、ミツカンにとって「ぽん酢」が「“低空飛行”だが安定して売れる」=決して社をリードするような立場にはならない目立たない商品だったことも大きかったようだ。
■弟分「味ぽん」に大差をつけられるも…「絶対店舗から消してはならない商品!」
「ぽん酢」と聞くと、多くの人は、鍋のときに使用される醤油などがブレンドされたものを思い浮かべるのではないだろうか。しかし、元々は「ぽん酢」は柑橘果汁を含んだ酸味のある調味料で、醤油などで調味されたものは、味付けぽん酢、またはぽん酢醤油という位置づけになる。なぜ、このような誤認が浸透してしまったのか。それは、同社の「味ぽん」のヒットがきっかけだったといわれている。
当時の社長が博多で食べた水炊きのつけダレに感動し、「家庭でもこの味を楽しめるようにしたい」と開発した「味ぽん」。1964年の発売当初は水炊きを食べる習慣のなかった東日本では苦戦を強いられたというが、その後、瓶から出すだけで、鍋はもちろん、焼肉に、餃子に、フライにと使える手軽さで人気は広がり、ぽん酢ジャンルで不動の地位を確立。1967年には「味ぽん酢」と名称をかえて全国発売されたこともあり、ぽん酢といえば醤油の入った「味ぽん」という認識が広がったのだ。
一方の「ぽん酢」の誕生は、「味ぽん」に先駆けること4年。江戸時代にオランダから伝来した「Pons(ポンス)」という柑橘果汁入りアルコール飲料がぽん酢の語源と聞けば、今、サワーとして使用されるのもうなずける話だが、日本では調味料としてしか需要がなく、さらに使い勝手の良い「味ぽん」の人気に押され、一時は「味ぽん」との売上差が200倍にも及んだという。
となれば、企業としては販売中止を決断してもやむをえないところだが、発売から65年間、なぜなくならなかったのか。ミツカン コミュニケーション本部の森田浩正さんは営業に携わっていた自身の体験からその理由をこう語る。
「約20年前の入社当初、『正直、売上においては厳しい時があった』と先輩から聞きました。しかし、根強いファンがいらっしゃって、店頭からなくなると必ずお問い合わせをいただく商品だったため、『絶対店舗から消してはならない商品』だと言われました」(森田さん)
根強いファンには、料理店や旅館などで調理場を預かる食のプロのみならず、「ぽん酢」と自分の好みの醤油を配合し、オリジナルの味つけぽん酢を作る一般人もいたという。ぽん酢にこだわりを持つ一定数の人たちにとって、必要不可欠な商品だったのだ。
■「『味ぽんじゃない方』ではなく、『ぽん酢』として認識してもらえる大きなブランドに」
では、「ぽん酢サワー」も、そんな「ぽん酢」の根強いファンが生み出したものかと思いきや、答えは否。東京の串カツ店・名代の店長が「味ぽん」と間違えて発注し、扱いに困ってアルコールドリンクの割り材に使ったことが始まりだったという。
試しにお客さんに提供したところ、すっきり爽やかな味わいが大ウケし、その人気は他店にまで波及。「ぽん酢×ドリンク」という意外性も加わって、SNSでもとりあげられ始めた頃、「会社にとって何か面白いこと、新しいことを見つけるよう」ミッションを受けていたミツカンの若手社員がそれらSNSを見つけ、提供する店を次々訪問。その人気と美味しさを体感し、2020年、ミツカン内に「ぽん酢サワー普及プロジェクト」を発足したのだった。
「社内では、『まさか味ぽんではない方のぽん酢が主役に? しかも飲む?』といった驚きの声があがりました。でも、飲んでみたら美味しくて、ファンになる社員が増えまして、“ぽん酢サワー広め隊”も社内で結成され、Xのアカウントを立ち上げたり、自分が通っている居酒屋にぽん酢サワーを置いてもらえるよう頼んだりと、今や社内ファンも多い全社的な取り組みの商品になっています」(西井さん)
プロジェクト発足から5年、「ぽん酢サワー」の人気の広がりによって、これまで“安定した低空飛行”だった「ぽん酢」は右肩上がりで売り上げを伸長し、過去最高の売上高を記録。提供する店もミツカンが把握しているだけで2000店舗にまで拡大し、かつて200倍だった味ぽんとの売り上げの差は150倍にまで縮まったという。
まさに名の知られていない名脇役が一気にスターダムに躍り出たという状況だが、同社では、この人気の理由をこう分析する。
「ぽん酢は塩や甘みが入っていない、自然でさっぱりした仕立てになっています。飲料にしたときのその爽やかな味わいが、居酒屋のどんなメニューにも合うというのがまず一番の魅力だと思います」(西井さん)
提供する店舗の中には、ホッピーのように、「中」だけや、追いぽん酢ができる「ぽん酢小瓶」を注文でき、自分で調合できる店も。西井さんも「私も1杯目、2杯目と進むごとに、ぽん酢感がもっと欲しくなって、入れる量が多くなるんです」と笑顔で語った。
そんなブームに乗って、現在、同社では、焼酎以外のジンやウオッカ、ウイスキーなど洋酒の割り材として、またノンアルコール飲料としてのレシピも提案。中でも前出の森田さんのおすすめは、ビールにぽん酢を入れた「ビアカクテル」だという。
一方、西井さんのお気に入りは、「ぽん酢コーラ」。
「会社の近くの店で提供されていて知ったのですが、コーラにぽん酢を数滴かけると最後までさっぱり飲めて美味しいんです」(西井さん)
不遇の時代を経て、ブレイクを果たしたぽん酢。今後、その人気はますます高まっていくのか。「ぽん酢サワー普及プロジェクト」を発足した初代から数えて3代目の担当者となる西井さんはその展望をこう語る。
「ぽん酢サワーは、飲んでいただけばその魅力が必ず伝わる商品だと強く思っていますので、今後も一人でも多くの方とのタッチポイントを増やすべく、取り組んでいきたいと思っています。そうして『ぽん酢』に興味を持っていただき、飲料だけでなく、料理にも使っていただき、いずれ『味ぽんじゃない方』ではなく、『ぽん酢』として認識していただける大きなブランドに育てられたらと考えています」
(取材・文/河上いつ子)
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