高橋一生、連続ドラマW初主演で沖縄へ 現地で話聞き「これまでとは違った景色に見えた」

2025/10/06 18:57 

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連続ドラマW初主演で沖縄へ行ったと話した高橋一生 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の高橋一生、青木崇高、平山秀幸監督が6日、都内で行われたWOWOWのドラマ『連続ドラマW 1972 渚の螢火』(19日スタート、毎週日曜 後10:00、全5話 ※第1話無料放送)の完成報告会に登壇した。

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 本作は、2021年に『インビジブル』で「第23回大藪春彦賞」を受賞し、「第164回直木賞」候補となった坂上泉氏の同名小説を原作にしたクライムサスペンス。舞台は1972年、本土復帰を間近に控えた沖縄。米占領下のドルから円への切り替えを目前にしたある日、現金を輸送していた銀行車両が襲撃され、100万ドルが強奪される事件が発生する。当時、円ドル交換は琉球政府の重要事業であり、日本政府やアメリカ政府に知られれば重大な外交問題に発展しかねない。琉球警察は事態を極秘裏に解決するため「特別対策室」を編成し、復帰まで残り18日という期限の中、事件解決に奔走する。

 高橋は、特別対策室の班長・真栄田太一を演じる。石垣島出身で東京の大学を卒業後に琉球警察に入署したエリートだが、地元署員から「ないちゃー(本土の人間)」と揶揄(やゆ)され、自らのアイデンティティに葛藤する役どころ。高橋にとって本作が連続ドラマW初主演となる。青木は、特別対策室メンバーの1人であり、真栄田の高校時代の同級生でライバル心を抱く捜査一課班長・与那覇清徳役を務める。

 高橋は「原作も脚本も読ませていただいて、当時の社会的背景が緻密に描かれていると思いました」と振り返り、「当時の人は矛盾や葛藤を抱えていたと思うのですが、そこで生活していたというのを自分の中に落とし込めるように意識して演じました」と役への向き合い方を明かした。

 また、「沖縄は好きで、何度かいっていて、友人もいて、今回友人になった方もいる」という高橋だが、本作を通したことで、「これまでとは違った景色に見えたんです」と背筋を正す。「現地の方の話を行く先々で伺うと、どんどん身近になっていくんです。いろいろな方たちが思う当時のことについて千差万別で、どう捉えているのがリアリティを持って伝わってくる」としみじみと振り返り、「それは役作りに活かせたんじゃないかなと思います」と自信をにじませた。

 本作の第1話は、WOWOWでの無料放送のほか、「WOWOW」YouTube公式チャンネルでも無料配信される。
ORICON NEWS

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