俳優の杉田かおる（60）が、16日放送のフジテレビ系バラエティー『あの金どこいった？～逆転人生にかける有名人～』（後7：00）に出演。26歳で借金1億円を背負った壮絶秘話と、今の生活ぶりを打ち明けた。

【写真】やさしい笑みを向けて…60歳になった杉田かおる

　杉田は、2013年に会社員男性と結婚、今は茅ヶ崎で暮らしている。この日の放送では「テレビでのインタビューは、ワイドショー以来。ちょっとなつかしいなって思っちゃった」と笑わせる一幕もあった。

　最高年収については「全然うろ覚えなんですけど、1億円近くいっているような気がします」としながらも「今もうゼロです。（使い道は）父親の連帯保証人になってできた、借金の返済が一番大きくて」と回顧。当時26歳だった杉田は「弁護士事務所だったかな。（父に）呼ばれて、妹と行って。『本当に困っているから、一晩だけでいいから（借金1億円の）保証人になってくれたら、お父さんは一晩でお金をなんとかするから』って」。離れて暮らしていた父からの頼み。「ウソだろうなとは思っていたんだけど、本当に悲痛な感じだったから、これはかわいそうだなと。これで最後で手切れ金かなって思ったんです」と淡々と振り返った。

　結局、父は借金1億円を返すことができず、杉田は26歳で借金1億円を背負うことに。返済のため、仕事は選ばず「なんでもやりました。ハローワークの説明のビデオとか。『チー坊が説明している！』って、また昔のファンが戻ってきたんですよ。それでヘアヌード写真集も出したんですよ。ドラマの死体役とかもやりました」と告白。

　バラエティー番組にも進出したが「（前は）私は女優だから、バラエティーなんて…って思っていたけど『もう、借金のために何でもやります！』って言って、バラエティーにいけたことで、すごく世界が広がりました。（26歳で1億円の借金がなく）資産もできました、いい人と結婚しました…だったら、バラエティーにもいっていないし、100キロも走ってないと思うんです。絶望があったから、次の希望があった」とかみしめるように語った。

　借金1億円は、2008年、43歳の時に完済。今の生活については「借金も返して、自分の体力的な限界もあり、そんながむしゃらに働くなくてもって時に、ふと立ち戻って。モノやお金じゃなくて、もっと大事なものがあるんじゃないかなと思って。畑に。それで、人生観が変わって。お金は大事だけど、もっと大事なものを探す旅みたいな」と打ち明けた。

　自身の収入については「お仕事もやらせていただいますけど、ベースは主婦です。収入は主人がメインで、働いてもらっています。今目指しているのは、夫の給料の中から、月6万円で食費をまかなうっていうのが目標で頑張っています。食費1日2000円。お金はそんなにないけど、すごく今幸せです」と晴れやかな表情を浮かべていた。

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