『花緑青が明ける日に』アヌシー国際アニメ映画祭で審査員賞 四宮義俊監督「考えるきっかけとな…

2026/06/29 20:14 

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四宮義俊監督(左)の『花緑青が明ける日に』が「アヌシー国際アニメーション映画祭2026」にてコントルシャン部門審査員賞 受賞

 日本画家として活動し、アニメーション作品やCM、ミュージックビデオなど幅広い分野で活躍してきた四宮義俊監督の初長編アニメーション映画『花緑青が明ける日に』が、フランスで開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭2026」(現地時間6月21日~27日)で長編コントルシャン部門審査員賞を受賞した。

【画像】四宮義俊監督描き下ろし新ビジュアル

 「第76回ベルリン国際映画祭」コンペティション部門にも選出された本作は、四宮監督自身のオリジナル脚本による作品。タイトルにもなっている「花緑青(はなろくしょう)」は、燃やすと青く発色する緑色の顔料で、かつて花火の材料として使われていたものの、毒性があることから姿を消した幻の顔料だ。

 物語は、創業330年の花火工場・帯刀煙火店を舞台に、再開発による立ち退きを目前に控えた2日間を描く。幻の花火「シュハリ」と、そこで育った若者たちの未来をめぐる物語で、声優初挑戦となる萩原利久と古川琴音がダブル主演を務めるほか、入野自由、岡部たかしらが出演している。

 今年の同映画祭には、日本から過去最多となる25作品が選出。本作は、独創性や実験的なアプローチを重視する長編コントルシャン部門に選ばれ、全8回の公式上映チケットが数分で完売するなど高い注目を集めた。会期中には四宮監督と、劇中のストップモーションシーンを担当したヴィクトル・アジュラン氏によるトークイベントも行われた。

 27日に行われた授賞式で四宮監督は、「環境問題やエネルギー問題の深刻化が取り沙汰される昨今、エンターテインメントやアート作品がどのような役割を担えるのか、そして役割を担い続けることができるのか。会場にいる皆さんと一緒に考えるきっかけとなる映画になればいいなと思っています」と喜びを語った。

 さらに、6月30日から7月4日まで開催される「アヌシー映画祭2026 in Paris:日本映画セレクション」では、劇中のストップモーションシーンで使用された帯刀家の模型などの展示や、四宮監督によるQ&A付き上映が実施される。これにあわせて四宮監督描き下ろしの新ビジュアルも公開された。

 日本では、今年3月に公開されて以降、ロングラン上映が続いている。9月11日には、Blu-ray&DVDの発売も決定している。すでに台湾、香港、ルーマニアで上映が始まっており、8月12日からはフランスでも公開。さらにドイツやイタリアなどでの公開も予定されており、日本発のアニメーション作品として世界へと広がりを見せている。
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