千鳥・大悟、ディズニーで実現した“ぜいたくなお笑い”「本当はみんなやってみたい」

2026/08/12 19:00 

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千鳥の大悟がエグゼクティブプロデューサーを務めるバラエティ番組『THE ONE SHOT』8月12日よりディズニープラス スターで独占配信中 (C)ORICON NewS inc.

 お笑いコンビ・千鳥の大悟がエグゼクティブプロデューサーを務める「Disney+(ディズニープラス)」のオリジナルバラエティー番組『THE ONE SHOT(ザ・ワンショット)』(全8話)が、8月12日より世界独占配信される(一部地域を除く)。

【画像】第1話・第2話の場面写真・メイキング写真など

 芸人たちが監督・脚本を手がけ、約15分のショートフィルムを制作。その中に“一度だけ”笑いを仕掛けるという異色のルールが設けられている。大悟が、ディズニーから「何でも自由に」と託された企画の舞台裏や、一つのボケにすべてを懸ける怖さとぜいたくさ、世界展開の可能性について語った。

■ディズニーから「何でも自由に」

――まず、『THE ONE SHOT』が誕生した経緯を教えてください。

【大悟】ざっくり言うと、ディズニーさんから「バラエティーでお笑いの番組をやりたいのですが、何かやりませんか?」と声をかけていただいたんです。「やりたいです」と答えたら、「何でもいいので、お任せします」と言ってくださって。それで「こんなのはどうですか」と提案したところ、「ぜひやりたいですね」と話が進んでいきました。

――以前から温めていた企画だったのですか。

【大悟】そこまでではないです。ただ、何でも好きなことをやれるのであれば、普通のバラエティー番組ではなかなかできない、お金のかかることをやってみたいと思って。「これでもできますか?」と聞いたら、「できます」と言っていただけたんです。

――以前からショートフィルムに関心があったのでしょうか。

【大悟】ショートフィルムそのものに関心があったというより、映画でもドラマでもドキュメンタリーでも、いい物語を見ていて、「ここで変なことをしたら面白いのにな」と思うことがあったんです。例えば、誰かが車で迎えに来る感動的な場面で、その車が場違いな黄色だったら面白いな、とか。

――今年は映画『箱の中の羊』への出演が話題になりましたが、『THE ONE SHOT』の企画が動き始めた時期は重なっていたのでしょうか。

【大悟】話が来たのは同じくらいだったかもしれません。映画の仕事と時期が重なっていたので、「映画に感化されて、この企画を始めたと思われるかな」と少し考えたことはあります。でも、企画自体は関係なく生まれたものです。

――映画で人の感情を動かす演技と、一つのボケで笑いを生むことには、共通点もあるように感じます。

【大悟】映画も、ある一言のせりふだけが大事なわけではありませんよね。何も話していないときの表情や、人物が映っていないカットにも意味がある。完成した映画を見て、「自分がこのせりふを言う前に、こういうカットが入っていたんだ」と分かることもあります。『THE ONE SHOT』も、その一つのボケのために必要な細かい作業を、きちんと積み重ねている。そうした部分も含めて楽しんでいただければと思います。

■芸人が憧れる「一度だけボケる」ぜいたくさ

――監督や脚本を担当する芸人の皆さんは、大悟さんが選ばれたそうですね。

【大悟】面白いものを作ってくれるだろうし、僕が想像もしない角度から何かを持ってきてくれそうな人たちにお願いしました。実際に見てみると、「そういう発想もあるのか」「“ボケる”というのは、こういうことでもあるのか」と感心させられました。
例えば医療ものによく出てくる場面を使った作品があって。これを見たら、今後ほかの作品でその場面が出てきたときに、思い出して笑ってしまうんじゃないかと思いました。

――ショートフィルムには、それぞれの芸人らしさや意外性が表れていましたね。

【大悟】「まさにこいつらしいな」というものもありましたね。「こうボケるんだろうな」と分かるからこそ面白い作品もあれば、最後までまったく想像がつかない作品もある。中には、物語が良すぎて「もうボケないでくれ。このままきれいに終わってくれ」と思うような作品もありました(笑)。本当に人それぞれでしたね。

――大悟さん自身に、一つのボケにすべてを懸けた経験はありますか。

【大悟】僕が昔、『人志松本のすべらない話』で披露した親父の話は、オチにたどり着くまで誰も笑わないんです。「返ってくるはずの言葉が返ってこない」という最後のオチのために、少し悲しいくらいの話をした。今回の“ワンショット”と少し似ていたかもしれません。

――引っ張って、最後に一度だけボケることには、どのような魅力と怖さがありますか。
【大悟】一度のボケのために長い時間を使うのは、芸人にとってすごくぜいたくなことなんです。みんな一度はやってみたいと思いますが、引っ張るほど期待値が上がり、最後に「これだけ?」と思われる怖さもある。ただ、期待をどこまで高め、どう裏切るかによって、さまざまな笑いが生まれる。そこが面白いところだと思います。

■「日本だけのものではない」

――海外展開を意識して企画したのでしょうか。

【大悟】そこはあまり意識せずに作りました。ただ、完成してみると、海外展開にも向いている企画だと思いましたね。芸人だけでなく、ミュージシャンや俳優、映画監督でも挑戦したい人はいると思います。海外でも「やってみたい」と思う人が多そうな企画になったという印象があります。最初から世界を意識していたわけではありませんが、結果的に、日本だけのものではない企画になったと思います。

――シーズン2が実現した場合、大悟さん自身も作品を作ってみたいですか。

【大悟】僕も作ってみたいです。もしシーズン2があるなら、芸人ではない人の作品も見てみたいですね。「GOLDEN ONE SHOT」を競い合うというと、誰のボケが一番面白いかという勝負のように思えますが、実際には“フリ”が大事なんです。フリを強くしすぎると、大きなボケをしない方が面白かったりする。少し「クスッ」とするくらい、あるいは「あれ?」と違和感を覚えるくらいの方が面白いこともあります。だから、ボケを得意としていない人が作っても面白いと思います。僕は「一つだけ」と言われると迷うでしょうね。いろいろやりたくなってしまうので。


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