トランプ氏、「因縁の地」で選挙集会 「不屈の姿勢」アピール

2024/10/06 07:00 

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 米共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は5日夕(日本時間6日午前)、大統領選の接戦州の一つである東部ペンシルベニア州バトラーで大規模な選挙集会を開いた。7月に銃撃されて負傷した因縁の場所に再び立ち、「屈しない姿勢」を改めてアピールした。

 集会には、副大統領候補のバンス連邦上院議員や、「特別ゲスト」として実業家のイーロン・マスク氏らが参加。投開票日が1カ月後に迫った大統領選に向け、支持層のさらなる結束を図る場となった。

 トランプ氏は7月13日夕、バトラーで演説中に銃撃を受け、右耳を負傷した。銃撃直後、大統領警護隊(シークレットサービス)に囲まれてステージを降りる際、流血しながらも聴衆に向かって拳を突き上げて「戦え!」と叫んだ姿は、トランプ氏の象徴的な場面となっている。

 事件では、聴衆の一部が巻き添えとなり、男性1人が死亡、2人が重傷を負った。トーマス・クルックス容疑者(20)は現場で射殺され、動機は判明していない。

 銃撃を許したことで警備態勢への批判が高まり、大統領警護隊のチートル長官が「失敗」を認めて辞任。トランプ氏の屋外集会では演台の周りに防弾ガラスが置かれるなど警備強化策がとられるようになった。【バトラー西田進一郎】

毎日新聞

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