英キャサリン妃43歳に がん公表、皇太子「最も素晴らしい妻」

2025/01/10 10:01 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 英国のキャサリン皇太子妃が9日、43歳の誕生日を迎えた。昨年3月にがんの治療をしていることを公表し、昨年9月には「化学療法を終えた」と明らかにしたが、現在も公務の量は制限している。がんの種類や進行度は明らかにされていない。

 夫のウィリアム皇太子(42)は9日、X(ツイッター)に「最も素晴らしい妻、そして母へ」との書き出しでメッセージを発表し、「この1年、あなたが示した強さは驚くべきものでした」と投稿した。そして3人の子供たちとともに「誕生日おめでとう。愛しています」と続けた。

 化学療法終了後、キャサリン妃は徐々に公務に復帰し、がん患者らとの交流も深めている。英BBC放送によると、昨年10月には末期がん患者だった16歳のリズ・ハットンさんをウィンザー城に招待し、抱きしめ、言葉をかけた。カメラが好きだったハットンさんは、キャサリン妃らと念願の写真を撮った後、翌11月に死亡した。

 キャサリン妃は「勇敢で謙虚な女性だった」とハットンさんを追悼し、彼女と出会えたことは「誇り」と述べた。

 キャサリン妃自身も治療は継続中とみられる。化学療法終了を発表した際、約3分の動画の中で「ホッとした」と語る一方、完全回復への道のりは遠いとも明かした。そのうえで、長く続く治療を「がんの旅」(cancer journey)と呼び、この旅は「複雑で、怖く、予測不可能」とも述べた。

 英国では、チャールズ国王も昨年2月にがんを患っていることを公表したが、キャサリン妃同様、種類や進行度については明らかにしていない。【ロンドン篠田航一】

毎日新聞

国際

国際一覧>