トランプ氏、「今すぐロシアと会談を」と投稿 ウクライナに要求

2025/05/12 09:25 

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 トランプ米大統領は11日、自身のソーシャルメディアで「プーチン露大統領はウクライナとの停戦を望んでいるのではなく、その代わりにトルコで会談し、流血の惨事を終わらせる可能性について交渉したいと考えている」と述べた。その上で、ロシアとウクライナの直接協議が行われれば「少なくとも(停戦の)取引が可能かどうか判断できる」とし、「今すぐ会談を!」とウクライナに要求した。

 この投稿に先立ち、英独仏ポーランドの4カ国とウクライナは10日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で首脳会談を行い、ロシアとの30日間の停戦を12日から開始することで合意。トランプ氏もこの方針を確認していた。ただ、プーチン氏は11日、ウクライナに対して、トルコ・イスタンブールで15日に直接協議を行うことを提案。トランプ氏もこれに賛同した格好だ。

 トランプ氏は投稿で、仮にロシアとウクライナによる直接協議で停戦合意が「不可能」だと判断された場合、「欧州の指導者と米国は全てを把握し、それに沿って物事を進めることができる」と指摘。「私は、ウクライナがプーチンと合意を結ぶかどうかを疑い始めている」とも主張し、対ドイツ戦勝80年を祝う記念式典と軍事パレードを開いたプーチン氏について「第二次世界大戦の勝利を祝うのに忙しすぎる。その勝利は米国なしではあり得なかった」と皮肉った。

 米国務省によると、ルビオ国務長官は14~16日、北大西洋条約機構(NATO)の外相会合に出席するため、トルコ南部アンタルヤを訪問する。仮にイスタンブールで直接協議が実現した場合、米国が何らかの形で関与する可能性もありそうだ。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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