韓国与党暫定トップに34歳 大統領選巡り迷走、イメージ回復狙う

2025/05/12 13:41 

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 韓国の与党「国民の力」の暫定トップとなる非常対策委員長に12日、国会議員の金竜泰(キム・ヨンテ)氏(34)が就任した。同党は大統領選(6月3日投開票)の公認候補に金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相(73)を決めるまでに迷走しており、若手の起用で党のイメージ回復を図る狙いとみられる。ただ、党の一致団結に向けて手腕を十分に発揮できるかは未知数だ。

 国民の力は、昨年12月に代表だった韓東勲(ハン・ドンフン)氏が尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(当時)の「非常戒厳」を非難して辞任した後、権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長が党を率いてきた。だが大統領選の党公認候補の決定を巡る混乱を受け、権氏が引責辞任していた。

 金竜泰氏は2024年の総選挙で初当選し、国会議員1期目。12日早朝、金文洙氏の選挙運動に同行し、ソウル市内の青果市場で支持を呼びかけた。同日の党幹部会合で「若いリーダーシップで、保守の改革と、金文洙候補が大統領選で勝利するためのビジョンを提示する」と抱負を語った。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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