カンボジア拠点詐欺 リーダー?の男性ら再逮捕 拠点新たに特定

2025/05/12 17:35 

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 カンボジアを拠点にした特殊詐欺グループの事件を巡って、埼玉県警は12日、グループのリーダーとみられる住所・職業不詳、山口哲哉被告(46)=電子計算機使用詐欺罪などで起訴=ら男性3人を同容疑で再逮捕した。

 逮捕容疑は、2022年12月、神戸市の66歳女性に、区役所や金融機関の職員を名乗って「医療費の還付金がある」などとうその電話をかけ、計約140万円をだまし取ったとしている。3人は黙秘や否認をしているという。

 県警は一連の詐欺事件を巡り、新たに山口容疑者が関与していたとみられるカンボジア国内の拠点を特定したことも明らかにした。4階建ての戸建て住宅で、詐欺電話をかける「かけ場」として使用していたとみられ、山口容疑者が経営していた日本料理店から車で約20分の場所にあったという。この日本料理店では、グループのメンバーが会食し、別の詐欺拠点に大量の弁当を届けていたことが確認されているという。

 山口容疑者は潜伏先のタイで身柄を拘束され、4月に電子計算機使用詐欺容疑などで逮捕された。捜査関係者によると、暴走族グループ「関東連合」の元メンバーで、当時は「冨沢哲也」などの名前だったという。【田原拓郎】

毎日新聞

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