日米豪印４カ国は今月末にも、米ワシントンで４カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会議を開く調整に入った。併せて日米両国は外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会（２プラス２）を開催することも検討している。日米２プラス２を開催すれば第２次トランプ政権の発足以来初めて。日米、日米豪印それぞれの枠組みでインド太平洋地域の安全保障面での連携を確認する見通し。

　クアッド外相会議は今年１月にワシントンで開かれており、今回も岩屋毅外相、ルビオ米国務長官、オーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相が参加する。中国を念頭に、海洋安全保障やサプライチェーン（供給網）での連携などを話し合うとみられる。

　日米２プラス２はバイデン米政権だった２０２４年７月に東京で開催して以来で、岩屋、ルビオ両氏に加え、中谷元・防衛相とヘグセス米国防長官が出席する予定。装備品の共同開発などについて話し合うとみられる。【佐藤慶】