スパイ疑惑の前市長は「中国人」 当選無効 フィリピン裁判所が認定
「中国のスパイ」疑惑が浮上していたフィリピン北部ルソン島バンバン市のアリス・グオ前市長について、首都マニラの裁判所は6月下旬、「間違いなく中国人だ」と認定し、当選も「無効」だとの判断を示した。現地メディアが報じた。
発端は2024年3月、中国系犯罪組織が運営するオンラインカジノを当局が摘発し、その土地の一部をグオ氏が所有していたことだった。
グオ氏は運営に関与したとして、24年9月に収賄容疑などで逮捕された。捜査の過程で、指紋が中国からフィリピンに入国した郭華萍(グオ・ホアピン)という人物と一致し、「中国人スパイ」との疑いもかけられていた。
グオ氏は一貫して疑惑を否定していたが、裁判所は今年6月27日付の判決文で、指紋の捜査などから、両者が同一人物だと認定。グオ氏について「9歳だった1999年に中国・福建省から両親とフィリピンに入国した」とした。
その上で、当選した22年の市長選への出馬資格は当初からなかったと指摘し、当選を無効とした。
グオ氏はマネーロンダリング(資金洗浄)や人身売買への関与も含めた複数の容疑で訴追されており、当局は今後さらに実態解明を進める方針だ。【バンコク国本愛】
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