トランプ氏、G20首脳会議を欠席の意向示唆 議長国の南アを批判

2025/07/30 07:30 

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 トランプ米大統領は29日、南アフリカで11月に開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を欠席する可能性を示唆した。「南アフリカとの間で多くの問題を抱えている」ことを理由に挙げた。英北部スコットランドから米国に戻る大統領専用機内で記者団に語った。

 トランプ氏はG20首脳会議について聞かれ、「誰か別の人を派遣するかもしれない。私はおそらく出席しないと思う」と答えた。南アについては「彼らの政策は非常に悪い。多くの人たちが殺害されている」などと批判した。

 トランプ氏は南アの少数派白人が「虐殺」されていると十分な根拠を示さず主張し、白人らを難民として受け入れている。5月にラマポーザ大統領とホワイトハウスで会談した際は、白人迫害の「証拠」だとする動画を上映するなど強硬な姿勢を示し、ラマポーザ氏が「南アでは犯罪が横行し、黒人も殺されている」などと反論する場面があった。

 米政府の閣僚は、南アで今年開催されたG20の外相会合、財務相・中央銀行総裁会議をいずれも欠席している。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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