維新・吉村代表、「副首都構想」実現に強い意欲 党会合で

2025/07/30 21:01 

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 日本維新の会の吉村洋文代表は30日、大阪市内であった党の会合で、参院選で公約に掲げた「副首都構想」と、看板政策の「大阪都構想」を関連付けた上で「我々の命題だ。これから大きく動く」と述べ、政策の実現に強い意欲を示した。

 維新は参院選で、東京一極集中を打破し、災害時のバックアップ機能などを担う副首都構想の実現を公約に掲げていた。吉村氏は選挙後に法案化する意向を示していた。

 一方、過去2回の住民投票で否決された大阪都構想についても、党内のプロジェクトチームで検討しており、今秋にも最終報告がまとまる。3回目も視野に入れており、吉村氏は会合で「大阪市と大阪府が一つになって強い行政機構を作り、副首都になっていく」と述べた。

 副首都構想の実現に関連して、維新の地方議員の一部で連立政権入りを容認する意見が出ている。横山英幸副代表(大阪市長)は25日、報道陣に「大きな願いがかなうのであれば、あらゆる選択肢を取るべきだという意見は出てしかるべきだ」と話した。しかし、吉村氏は29日の記者会見で「現時点で連立は考えていない」と否定している。

 維新は30日、党規約により国政選挙後に実施するかどうか判断する代表選については、電子投票で可否を決めることにした。【鈴木拓也、岡崎英遠】

毎日新聞

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