自民和歌山県連、望月良男氏を除名処分 参院選で保守分裂招く
自民党和歌山県連は31日、和歌山市内で党紀委員会を開き、県連の決定に背いて保守分裂を招き、20日投開票の参院選に出馬して初当選した望月良男氏を除名処分とすることを決めた。処分に不服がある場合、8月10日まで再審査を求めることができる。
望月氏は2月、二階元幹事長の三男で自民新人の二階伸康氏と自民公認を争い、県連役員による投票の結果、敗れた。投票にあたっては、両氏や投票者が県連に「結果に関わらず、自民党候補の必勝に尽力する」との誓約書を提出していたが、望月氏は4月に県連に離党届を提出して無所属での出馬に踏み切った。
県連は「望月氏の出馬の経緯は反党行為」として、離党届の扱いを保留し、参院選後に望月氏を党紀委員会に諮っていた。一方、望月氏は当選から一夜明けた7月21日、「県民の声と自民県連の考えに乖離(かいり)があると思ったので出馬した。実際に選挙で声を聞き、間違っていなかった」と主張していた。
県連の党紀委員は所属県議ら6人で構成される。党紀委員長だった坂本登県議は当初から処分に反対の立場を取っており、望月氏の処分を検討する25日の初会合後に辞任していた。31日の党紀委員会では、副委員長以下5人の委員によって、望月氏が提出した弁明書について審議した。
党紀委からの報告を受けた中村裕一幹事長は報道陣の取材に「望月氏の行動は党則違反。適切に処理させてもらった」と述べた。党紀委員の一人は「望月氏は『党の理念と相違はない』と弁明しているが、公認候補を相手に選挙に出ること以上の反党行為はない」と話している。
県連によると、除名は8段階の処分の中で最も重く、望月氏は今後県連に所属することが原則としてできない。ただ、処分の効力は県連内にとどまり、望月氏が復党を求めた場合の妨げにはならないという。過去、衆院選兵庫12区に無所属で当選し、その後自民党入りした衆院議員が、選挙の遺恨から兵庫県連に所属せず、和歌山県連所属になった例がある。【駒木智一】
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