捜査でも卒業証書は「押収拒絶する方向」 伊東市長の代理人弁護士
学歴詐称疑惑が出ていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)は31日、記者会見を開き、続投すると表明した。これまで7月中の辞職と出直し選出馬の意向を示していたが、撤回した。5月の市長選で前市長を破った経緯を踏まえ、「公約の図書館建設計画の中止や、メガソーラー計画の白紙撤回を全身全霊を傾けて実現する」と述べた。
田久保氏は会見で「学歴に関する混乱は私の不徳の致すところで、本当に申し訳なく思う」と謝罪。一方で「批判や厳しい声は痛感しているが、公約を果たすために前進し、結果で納得してもらえるように努力する」と述べ、市長にとどまる考えを示した。
田久保氏は市広報誌で東洋大法学部卒業と公表していたが、実際には除籍だった。市議会は辞職勧告を決議し、調査特別委員会(百条委)を設置して経緯を調べている。
田久保氏は「卒業証書」だとする文書を議長らに見せており、百条委に文書の提出を求められた。だが公職選挙法違反の疑いで刑事告発されたことを理由に拒否。自身への出頭要請も拒んだ。7月29日に開かれた百条委では、田久保氏の知人が証人として出席し、「(市長就任前に本人から)大学は卒業していないと聞いた」と証言。市政の混乱が続いている。
刑事告発は受理されており、会見では警察に「卒業証書」の提出を求められた場合の対応も問われた。田久保氏は7日の時点では検察に自主的に提出する考えを示していたが、この日は会見に同席した代理人弁護士が「押収は拒絶する方向になると思う」と述べた。弁護士が文書を保管しており、刑事訴訟法上の押収拒絶権を行使する方針という。田久保氏自身は「回答を差し控える」とした。
田久保氏は31日、会見の数時間前に市の幹部を集めて会議を開いた。出席者によると、その際に続投方針が示されたため、幹部らが「市政が空転する」などと再考を迫る場面があったという。
市議会の大勢は現時点では田久保氏に対する不信任決議に慎重だ。田久保氏が議会解散を選んだ場合、百条委も無くなるため。百条委で結論を出した上で、不信任案を審議する考えが主流となっている。【若井耕司】
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