ホワイトハウスも「トランプ仕様」に 今度は300億円で大広間建設

2025/08/01 08:09 

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 米ホワイトハウスのレビット報道官は7月31日、ホワイトハウスに650席が収容できる「ボールルーム(大広間)」を建設すると発表した。約2億ドル(約300億円)と見込まれる建設費用は、トランプ大統領や有志による寄付で賄う。9月に着工し、トランプ氏の任期が終わる2029年1月までに完成させる予定という。

 ボールルームの広さは、約9万平方フィート(約8360平方メートル)で、650人分の座席を収容できる。ホワイトハウスのイーストウイング(東棟)がある場所に建設する。

 ホワイトハウスで現在最も大きな部屋はイーストルームだが、200人分の座席を収容する広さしかない。このため、他国の要人などを数多く招いた大規模な催しは、ホワイトハウスの敷地内に「見苦しい巨大なテント」(ホワイトハウスの声明)を設置して実施している。

 レビット氏は「歴代の大統領やホワイトハウス職員らは、現在よりはるかに多くのゲストを収容できる大規模なイベントスペースをホワイトハウス敷地内に設けることを長年望んできた」と説明した。

 トランプ氏はホワイトハウスを「自分仕様」に改修している。南北の庭には、自身が費用を負担して高さ約30メートルの国旗掲揚台をそれぞれ設置。オーバルオフィス(大統領執務室)前に広がる庭園ローズガーデンは、芝生から石畳に改装する工事をしている。今年6月には自身のソーシャルメディアへの投稿で、ボールルーム建設への意欲を示し、「150年間、歴代の大統領はボールルームを建設したいと思っていたが、誰もその知見がなかった」と主張していた。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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