ゼレンスキー氏、停戦交渉の欧州参加を主張 米露3首脳会談には意欲

2025/08/08 09:35 

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 ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は7日、米国が主導するロシアとの停戦交渉について「(交渉の)過程では欧州の声が影響力を持たなくてはならない」と述べ、欧州の参加を主張した。ゼレンスキー氏はこの日、ドイツのメルツ首相やフランスのマクロン大統領らと電話協議し、交渉の形式などについて議論した。

 停戦交渉を巡っては、6日に米国のウィットコフ中東担当特使がプーチン露大統領と会談し、近日中に米露首脳会談を開くことで合意した。ウクライナを支援してきた欧州各国にとっては、欧州の頭越しに交渉が進むことへの警戒感があるとみられる。

 ゼレンスキー氏は7日のビデオ演説で「この戦争を終わらせるための全ての決定は欧州全体の関心事だ」と強調した。

 一方、ウィットコフ氏がプーチン氏に提案したとされるトランプ米大統領、プーチン氏、ゼレンスキー氏による3者会談について、ゼレンスキー氏はX(ツイッター)で「ウクライナは会談を恐れていない」と前向きな姿勢を表明した。「ロシア側からも勇気あるアプローチを期待する」として、ゼレンスキー氏との会談実施に否定的なプーチン氏にも参加を促した。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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