欧州委、グーグルに5000億円の制裁金 広告技術でEU競争法違反

2025/09/06 01:30 

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 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は5日、米IT大手グーグルに対し、オンライン広告技術を巡る優位性を乱用してEU競争法(日本の独禁法に相当)に違反したとして29億5000万ユーロ(約5000億円)の制裁金を科したと発表した。

 巨大IT企業の多くが本拠地を置く米国のトランプ大統領は、EUによる、巨額の制裁金を伴う厳格なデジタル規制への批判を繰り返している。そのため今回の措置が米政権の反発を招き、関税交渉を含めた外交上の摩擦が強まる可能性がある。

 欧州委は2021年6月から本格的な調査を始めた。オンライン広告では、広告主と掲載先を仲介サービス事業者がマッチングするのが一般的。欧州委によると14年以降、グーグルは自社の仲介サービスが優遇されるようにしていたという。欧州委はグーグルに対し、60日以内に対策を報告するよう求めた。【ブリュッセル岡大介】

毎日新聞

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