トランプ氏、カーク氏銃撃巡り「急進左派が和解を妨害」と持論展開

2025/09/14 11:54 

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 トランプ米大統領は13日、米NBCテレビとの電話インタビューで、自身に近い保守活動家、チャーリー・カーク氏(31)が射殺された事件を巡り、「狂信的な急進左派の集団」が国内の政治的な和解を阻害していると強調した。米国では近年、保守とリベラルの双方の政治家が政治的な暴力に巻き込まれる事件が多発しているが、トランプ氏は事件直後から一方的に左派への攻撃を強めている。

 トランプ氏はインタビューで、「国民が癒やされることを望んでいる」とする一方、「私たちは狂信的な急進左派の集団を相手にしなければならない。彼らは公平に戦ったことはないし、決してそうしない」と断定。その上で「私たちが大勝利を収めているので(左派は)不満なのだ」と主張した。

 トランプ氏は12日に出演した保守系FOXニュースの番組でも「左派の過激派こそが問題」だとする持論を展開。「彼らには悪意があり、恐ろしく政治的にずる賢い」と述べていた。

 米CNNによると、事件に関与した疑いで拘束されたタイラー・ロビンソン容疑者(22)は無党派として有権者登録していた。両親は共和党支持者という。親族は「近年、政治的な傾向を深めていた」と捜査当局に証言している。

 ロビンソン容疑者は事件前からカーク氏を批判し、殺害現場近くではタオルに包まれたライフル銃とともに「おい、ファシスト」などと刻印された未使用の薬きょうが複数見つかったとされる。具体的な動機は不明で、捜査当局が全容解明を進めている。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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