旧統一教会の韓総裁初公判、後継者とみられる孫も傍聴 ソウル中央地裁

2025/12/01 11:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権から便宜を受けるため政権側に金品を贈ったとして、政治資金法違反などの罪に問われた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁、韓鶴子(ハン・ハクチャ)被告(82)の初公判が1日午前、ソウル中央地裁で開かれた。

 法廷前には初公判を傍聴するため、大勢の教団関係者らが行列を作った。韓被告が今春、後継者に指名したとされる孫の文信出(ムン・シンチュル)氏は先頭に並んでおり、早朝から待機していたとみられる。

 韓被告側は10月の公判準備手続きで、起訴内容を否認していた。

 起訴内容によると、韓被告は2022年1月ごろ、元教団幹部のユン・ヨンホ被告=請託禁止法違反罪などで公判中=らと共謀。同年3月に実施された大統領選で尹氏を擁立していた現在の野党「国民の力」の国会議員、権性東(クォン・ソンドン)被告=政治資金法違反罪で起訴=に現金1億ウォン(約1070万円)を渡したとされる。また検察側は、韓被告が22年7月ごろには、尹氏の妻の金建希(キム・ゴンヒ)被告=あっせん収財罪などで公判中=に高級ネックレスなどを贈ったとしている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース