トランプ氏、イランとの核協議に不満 軍事攻撃の最終決断「まだ」

2026/02/28 13:20 

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 トランプ米大統領は27日、核開発を巡る米国とイランの高官による26日の協議に関し「満足していない」と表明した。ただ、繰り返し示唆してきたイランへの軍事攻撃については「最終的な判断はしていない」とも述べた。ホワイトハウスで記者団に語った。

 交渉を仲介するオマーンのバドル外相は27日、ワシントンでバンス米副大統領と会談。米メディアのインタビューで、イランが核兵器の製造につながる高濃縮ウランを放棄する意向を示していると明らかにした。合意は「手の届くところにある」とも強調し、交渉継続の重要性を訴えた。

 米イランは26日、スイスで協議したが合意には至らなかった。ただ、交渉の継続では一致した。バドル氏によると、3月2日に実務者による協議を行い、後日に再び高官協議を実施するという。米メディアは、米側がイラン国内の核施設3カ所の破壊のほか、保有する高濃縮ウランの全面引き渡しなどを求めていると報じている。

 トランプ氏は27日、「我々が必要としているものを彼ら(イラン)は与えようとしていないことに不満を持っている」と主張。イランを攻撃した場合に紛争が長期化するリスクについて問われると、「常にリスクはある。戦争にはあらゆるリスクがある」と認めた。

 その上で、米国の軍事力について「使わずに済むのが望ましいが、時には使わなければならないこともある」と述べ、改めて軍事攻撃の可能性を示唆した。

 また、バドル氏はバンス氏との会談で、協議に進展があったと説明し、交渉の継続を求めたとみられる。会談後には米CBSニュースの番組に出演し、外交交渉を継続すれば合意は可能だとの認識を示した。イランの核兵器保有を防ぐため、これまでに達成されたことのない「非常に重要な突破口」が開かれたと強調し、イランが核兵器の製造につながる高濃縮ウランを決して保有しないことに合意したと明かした。

 米国とイランの交渉中にイスラエルがイランを先制攻撃する可能性については「懸念している」と吐露。軍事行動は「事態を複雑化させ、(解決を)遅らせるだけだ」と語った。

 こうした中、米国務省によると、ルビオ国務長官が3月2、3日、イスラエルを訪問する。ネタニヤフ首相と会談し、イラン情勢などを話し合う見通しだ。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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