ブルガリア総選挙、親露野党の勝利確実 EU・NATOに加盟も
東欧ブルガリアの議会選(1院制、240議席)が19日、投開票され、親露的なラデフ前大統領率いる中道左派の野党連合「前進するブルガリア」が第1勢力となることが確実となった。単独過半数には届かない見込みで、今後は連立協議の行方が焦点となる。
ブルガリアは欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。ラデフ氏はEUに懐疑的で、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援にも反対している。ブルガリアの大統領は儀礼的な役割だが、親EUの政府とは異なる立場を表明してきた。
ロイター通信によると、現地の調査会社による出口調査では「前進するブルガリア」は約38%を得票する見込み。与党の中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民」は約15%にとどまるとみられる。
ロイターによると、ラデフ氏はウクライナを巡る方針が食い違う親EUの野党連合との連立交渉を示唆する一方、少数与党としての政権樹立も排除していない。連立交渉の見通しは不透明だが、ラデフ氏が首相となれば、ブルガリアの外交方針がロシア寄りとなる可能性がある。
今回の議会選は昨年12月に汚職に対する抗議デモを受けて内閣が総辞職したため実施された。ラデフ氏は今年1月、首相を目指すとして大統領を辞任。政治の刷新を掲げて新党を結成し議会選に臨んだ。ブルガリアは近年、不安定な政権が続き、議会選は2021年以降で8回目となった。【ベルリン五十嵐朋子】
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