「ニーズとウオンツ区別して」 新大学生に金融ガイダンス 秋田

2026/04/20 09:15 

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 新生活を始めた学生が金融について理解を深める「金融ガイダンス」が秋田市の秋田公立美術大で開かれた。財務省秋田財務事務所の職員が約100人の学生を前に、身近なお金にまつわるトラブルや危険について説明。「日ごろからカードの利用金額を確認し、何か問題がもし起きたら窓口に相談してほしい」と呼びかけた。

 ガイダンスは13日に開かれ、同事務所職員が家計管理や年金、契約やキャッシュレス決済、ローンやクレジットカード、詐欺や金融トラブルについて説明した。「お金を使う時には必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウオンツ)を区別し、ニーズを優先させ、ウオンツは優先順位をつけてほしい」と訴えた。さらにキャッシュレス決済が近年増えているが、出費し過ぎたり、高額な出費をしている感覚が薄れがちになったりするリスクがあるとした。

 またクレジットカードは分割払いやリボ払いにすると10%以上の手数料がかかることが多く、あらかじめ設定した一定額を月々返済する「リボ払い」は、残高が多いほど利息も高くなることから「月々の返済額や期間、返済総額などを確認し、返せる金額の範囲か確認してほしい。返済を延滞すると信用情報に傷がつき、ローン契約やクレジットカードの発行ができなくなる可能性がある」と呼びかけた。

 さらに詐欺被害に遭わないためには▽「自分は引っかからない」と思い込まない▽友人や知人の勧誘でも怪しいと感じたら勇気を持って断る▽高額な手数料や登録料を請求されたら要注意▽絶対にもうかる商品はない▽「あなただけ特別」といった勧誘文句に注意する――ことが必要だとした。

 近年は「負のスパイラル」が確認されるとし、①マルチや投資詐欺など、最初に金銭支払いを求められる②手元に資金がなくても言葉巧みにキャッシングに誘導され、借金を抱える③その返済のために別の金融機関やヤミ金から借金をし、多重債務を抱える④追い詰められて闇バイトなどの犯罪に加担する――という事態で、「困った時の相談窓口には、消費者ホットライン(電話188)などがある」と説明した。

 こうしたガイダンスは地域の自治会や高校、職場ごとでも要請に応じて実施している。問い合わせは同事務所(018・862・4191)。【工藤哲】

毎日新聞

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