リチウム電池「捨てる時は必ず分別」 名古屋では年200件発火
スマートフォンやモバイル充電器、ハンディファンなどさまざまな商品に使われているリチウムイオン電池。不適切な分別で発火する事案が名古屋市では年200件超にのぼっており、ごみとして出す際には注意が必要だ。【菊池真由】
リチウムイオン電池は破損や変形、圧縮により発煙、発火する恐れがある。他のごみと混ざって捨てられ、収集車や処理場で火事が起きるケースが全国的に相次いでいる。
消防庁によると、リチウムイオン電池が原因の火災は2025年に全国で1297件あり、統計のある22年以降で最多となった。うちスマートフォンなどの充電に使われるモバイルバッテリーの出火が22年比で約4倍の482件に急増し、4割を占めた。名古屋市の七つのごみ処理場では24年度、リチウム電池による発火が200件あった。25年度はこれを上回る見込みで、ごみ収集車での火災も10件にのぼる。
市では事業者を除き、週1回のプラスチック資源と同じ日にモバイルバッテリーを収集している。プラス極とマイナス極にセロハンテープなどを貼ったうえで、市指定のごみ袋とは異なる無色透明の袋に入れる決まりだ。ただ、スマホやハンディファンは小型家電に分類されるため、スーパーや区役所、環境事業所などの回収ボックスに持っていく必要がある。市環境局は「プラスチック資源と混ぜて捨てる人がいる。発火の恐れがあるので、必ず別の袋に入れて出してほしい」と呼び掛ける。
愛知県の54市町のうち49市町ではリチウムイオン電池の回収を実施している。刈谷市は5月から回収拠点を1カ所から6カ所に増やした。春日市では「発火生危険物」のゴミ袋(10リットル)を全戸に10枚ずつ配布した。県資源循環推進課の担当者は「リチウム電池による発火事故の防止に向け、今後も啓発に力を入れていく」としている。
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