イラン「再協議を拒否」、国営通信報道 交渉不透明に

2026/04/20 09:48 

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 国営イラン通信(IRNA)は19日、イランが米国との再協議を拒否すると報じた。ただトランプ米大統領は、バンス副大統領ら交渉団を20日にパキスタンの首都イスラマバードに派遣すると公表している。米国とイランの2週間の停戦合意期限が21日(日本時間22日)に迫る中、双方の駆け引きが激しくなっている。

 トランプ氏は19日、米海軍によるホルムズ海峡でのイラン関連船の「封鎖」を巡り、米側の停止命令に従わなかったイラン船籍の貨物船を拿捕(だほ)したと明らかにした。

 米中央軍によると、貨物船はイランの港に向かっていた。同日、警告に従わなかったため、米ミサイル駆逐艦が機関室を狙って数発、砲撃を行い、強制停止させた。さらに海兵隊員が乗り込んで船を管理下に置いたという。

 米軍によると、封鎖措置でこれまでに民間船25隻が海峡通過を拒絶されている。ただ拿捕が明らかになったのは今回が初めて。トランプ氏はイランが交渉に応じなければ「すべての発電所と橋を破壊する」とも警告している。

 IRNAはイランが再協議を拒否する理由として、米軍によるイラン関連船の封鎖や、協議での「過剰な要求」を挙げた。イランは自国の民間インフラが攻撃されれば、報復として湾岸諸国の発電所や淡水化施設を攻撃すると表明している。

 一方、仲介役のパキスタンのシャリフ首相は19日、イランのペゼシュキアン大統領と電話で協議した。今後の交渉について話し合ったとみられる。

 直接交渉の先行きが不透明な中、イスラマバードでは会談場所の準備作業が行われている模様だ。ロイター通信によると、現地時間の19日午後には警備用の車両や機材を積んだ米軍の輸送機2機が到着した。警備態勢の強化により、地元では公共交通機関が停止したほか、前回の11、12日の協議会場となったホテル周辺には有刺鉄線が張り巡らされているという。

 米とイランの交渉を巡っては、イランが進めてきた核開発や濃縮ウランの取り扱い、ホルムズ海峡での航行の安全などが焦点となっている。トランプ氏が交渉を通じた解決に前向きな姿勢を見せる一方、イランには、米国が交渉を装いながら不意打ちを仕掛けてくるのではとの不信感も根強い。【エルサレム松岡大地、ワシントン平野光芳】

毎日新聞

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