北朝鮮、ウクライナ派兵の「記念館」完成 露との関係性アピール

2026/04/27 13:46 

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 北朝鮮の首都・平壌で26日、ロシアのウクライナ侵攻を支援するために派遣された北朝鮮兵をたたえる「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」の完工式が開かれた。国営の朝鮮中央通信が27日、伝えた。ロシアのウォロジン下院議長やベロウソフ国防相ら訪朝団が式典に出席し、北朝鮮兵の貢献を称賛。露朝の実質的な軍事同盟関係を内外に強くアピールする形となった。

 北朝鮮軍はウクライナによる越境攻撃を受けた露西部クルスク州で露軍を支援するため大勢の兵士を派遣。ロシアは2025年4月26日にクルスク州の完全奪還を発表した。式典は奪還から1年を機に開催された。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は式典で「ロシア軍と肩を並べて侵略者を撃退・殲滅(せんめつ)した朝鮮人民軍の勇敢な闘争により、米国と西側が追求した覇権主義と軍事的冒険は挫折した」と強調。戦死した兵士らを「高潔な犠牲だった」と称賛した。

 プーチン露大統領は式典に祝電を送り「この記念館は疑いの余地なく、両国人民の友情と団結の明確な象徴となる」と強調した。

 金氏は完工式に先立ち、ウォロジン氏、ベロウソフ氏と相次いで会談した。

 露朝は24年6月に、有事の相互援助に関する規定を盛り込んだ包括的戦略パートナーシップ条約を締結。北朝鮮は同年秋からクルスク州に派兵した。北大西洋条約機構(NATO)の推計によると、ウクライナ戦線での北朝鮮軍の死傷者は約7000人に上る。

 露朝は近年、軍事分野に加え、治安や民生など幅広い分野で連携を強化。今月はロシアの閣僚らが相次ぎ訪朝している。今月22日には北朝鮮東部・元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区で「朝露親善病院」の着工式が開かれ、ムラシコ露保健相が出席した。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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