エイズ対策が危機的状況 コンドーム予算が9割減の地域も 国連

2026/06/13 10:15 

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 国連合同エイズ計画(UNAIDS)は12日、先進国などによる政府開発援助(ODA)が減少したことで、世界のエイズ対策に危機的な影響が出ているとする報告書を発表した。エイズウイルス(HIV)検査の予算が2割以上、コンドームの予算が9割以上減った地域もあるという。

 UNAIDSによると、米国などが途上国支援を大幅に減らしたことで、2025年のODAは前年より23%減少。HIV検査の予算も24年から25年にかけて22%減少した。エイズはHIV感染者が関与するコミュニティーレベルの予防策が有効だが、その予算もアジア太平洋地域や中南米、アフリカで半減したという。

 また、同性愛を犯罪とする国も増えており、その結果、感染した可能性があっても検査を拒否するケースも出ている。

 エイズ対策は過去25年で大きく前進した。25年のエイズ関連死は57万人、新規感染者は120万人で、10年よりそれぞれ56%、43%減少した。各国のエイズ対策予算も飛躍的に増えた。だが、それでも支援減少の影響は大きく、UNAIDSによると、数字が「数年前に逆戻り」する可能性が初めて出ているという。

 国連は30年までにエイズ関連死と新規感染者を10年比で9割減らす目標を立てているが、現状では達成が難しい状況だ。

 UNAIDSのアクレカル副事務局長は12日の記者会見で、「我々はエイズをどう終息させるか知っている。問題は(終息のために)投資するか、それとも後退するかだ」と述べ、国際社会に継続的な支援を呼びかけた。【ニューヨーク三木幸治】

毎日新聞

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