北朝鮮、1万トン級巡洋艦の建造計画 海軍の遠洋活動目指し

2026/06/23 10:29 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は20~22日に開いた党中央委員会拡大総会で演説し、海軍に新たに1万トン級の「戦略誘導弾巡洋艦」を建造する計画だと明らかにした。朝鮮中央通信が23日、報じた。北朝鮮は海軍の「核武装化」を進めており、核ミサイルの搭載を想定した巡洋艦だとみられる。

 金氏は演説で、北朝鮮の軍事力について「世界を圧倒できる水準を目標にする」と強調したうえで、具体策として巡洋艦の建造に「拍車をかける」と述べた。既に4月4日に党中央軍事委員会で建造方針を決定したと明らかにした。海軍の艦隊に新たな基地を建設する方針も示した。

 北朝鮮は、核兵器を搭載できるとする5000トン級の大型駆逐艦2隻を建造中で、近く海軍に配備される見通し。さらに長距離を航行できる巡洋艦を建造することで、海軍の遠洋での活動を目指す狙いがある。

 また金氏は演説で米韓を批判。さらに日本にも触れ「アジアの敗戦国である日本が現在の混乱した局面を、軍事大国化を制限するあらゆる足かせを解く絶好の好機とし、公然と戦争国家へと変身している」と非難した。高市早苗政権が殺傷能力のある武器輸出を原則容認したことなどを指しているとみられる。

 一方、会議では党人事も行われ、最高人民会議の趙甬元(チョヨンウォン)常任委員長が党書記兼組織指導部長に任命された。新たな常任委員長は今後の最高人民会議で選出される見通し。趙氏は3月に常任委員長に就任したばかりだった。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

国際

国際一覧>