両陛下訪問のベルギー フリスク、靴修理店ミスターミニット発祥

2026/06/22 09:22 

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 オランダでの日程を終えた天皇、皇后両陛下は20日昼(日本時間20日夜)、隣国ベルギーに政府専用機で移動された。

 日本ではチョコレートやワッフル、ビールのイメージが強いベルギーには、古くは毛織物産業が栄えた地域もある。今ではバイオテクノロジーやナノテクなど最先端の科学技術の拠点。欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の本部があり、「欧州の首都」「ヨーロッパの心臓」などと呼ばれる。

 ベルギーは、ゲルマン文化の北部オランダ語圏(フランデレン地方)、ラテン文化の南部フランス語圏(ワロン地方)、併用のブリュッセルにそれぞれ地域政府が置かれており、三つの地域からなる連邦国家だ。

 南北は言語戦争とも称される対立を繰り返してきた。公用語別に政党があるため、小規模政党が多く、組閣にはかなり時間がかかるという。

 背景には、中世から近代まで、スペイン、フランス、オランダという強国に支配されたり、侵攻されたりした歴史がある。1830年にオランダから独立。二つの大戦でドイツに占領された。

 フランデレンの英語名は「フランダース」で、日本でおなじみの童話「フランダースの犬」は、北部の中心都市アントワープが舞台。ただ、作家はイギリス人だったことから、当初はベルギーで出版されず、現地での知名度はかなり低い。

 日本とは1866年に日白修好通商航海条約を結んで以降、友好な関係を続けており、今年が国交成立160周年にあたる。

 人口は約1180万人で日本の10分の1ほど。面積は九州より少し小さい。錠剤型のミント菓子「フリスク」や、靴修理店「ミスターミニット」も発祥はベルギーだ。少年記者と相棒の犬が事件解決などに活躍する漫画「タンタンの冒険」も世界各地で愛されている。【山田奈緒】

毎日新聞

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