イランがホルムズ「封鎖」宣言 レバノン情勢で停戦合意後も空爆

2026/06/20 23:01 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ロイター通信は19日、イスラエルと、イランから支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、現地時間19日午後4時(日本時間同10時)から停戦することで合意したと報じた。米国とカタールが仲介したという。ただ、20日にもイスラエル軍の空爆で死者が発生。地元メディアによると、イラン軍事当局は20日の声明で、報復としてホルムズ海峡の「封鎖」を宣言した。

 米国とイランが17日に署名した覚書には、レバノンを含む「すべての戦線」での戦闘終結が盛り込まれている。だが、イスラエル軍は19日未明以降、レバノンを150回以上空爆。レバノン保健省によると、19日時点で女性や子どもを含む47人が死亡、97人が負傷した。

 イランメディアによると、イラン軍事当局は声明で、米国とイスラエルが「覚書の条項に違反した」と主張した。海峡を巡っては、イランの「ペルシャ湾海峡庁」が19日、通航を希望する船舶に事前の届け出と指定航路での航行を要求。覚書に基づき、60日間は通航料を徴収しないとしていた。

 これに先立ち、米ニュースサイト「アクシオス」は19日、イランとの協議のため、米国のウィットコフ中東担当特使らがスイスに向かっていると伝えた。イラン側もスイスに交渉団を派遣し、覚書の履行を改めて要請する方針との報道もある。イラン側がホルムズ海峡の「封鎖」をてこに駆け引きを強める可能性もある。

 レバノン情勢を巡っては、ヒズボラ関係者はロイターに「停戦を順守する」と述べたものの、イスラエル軍のデフリン報道官は「差し迫った脅威を排除するため、必要なあらゆる措置を継続する」と強調した。米国務省によると、レバノンとイスラエルは23~25日、米首都ワシントンで和平交渉を行う。【エルサレム松岡大地、ワシントン平野光芳】

毎日新聞

国際

国際一覧>