「誰が出ても勝つ」 日本の組織力が真価発揮 サッカーW杯
サッカー日本代表は20日(日本時間21日)、メキシコ・モンテレイ競技場で行われたワールドカップ(W杯)1次リーグF組の第2戦でチュニジアを4―0で破った。今大会初勝利で通算成績は1勝1分けとなった。
史上初めて2大会連続、日本を率いてW杯に臨んでいる森保一監督が繰り返し強調してきた言葉がある。
「誰が出ても勝つ。誰と組んでも機能する」
W杯は過去4度、16強止まりに終わった。今大会目指すのは「優勝」。一足飛びの目標を設定したのも、チームとしての成熟度と個々の選手のレベルアップに自信を持っていたからだ。
しかし開幕前から攻守のキーマンが次々不在となる不測の事態に見舞われた。
メンバー発表の時点で三笘薫選手(ブライトン)らが選外となり初戦3日前には主将だった遠藤航選手(リバプール)が負傷離脱。チュニジア戦でも久保建英選手(レアル・ソシエダード)がけがで欠場した。
ショックが尾を引きそうなチーム状況だが、ここで森保監督の一貫したチーム作りが真価を発揮する。
特定の個人に依存せず、選手同士の連係や組織的な崩しで序盤から攻め込んだ。象徴的な場面が試合途中の飲水タイム。チュニジアはバラバラで給水していたのに対し、日本は選手とスタッフがきれいな円を作り、密にコミュニケーションを交わした。リードした状況でも慢心することなく、よりよい形を模索し続けた。
1試合4得点は8回目のW杯にして日本史上最多。W杯での無失点勝利は16年ぶりとなった。団結力で試合前の不安を吹き飛ばし、記録的な一戦へと変えた。
森保監督は「チームとして、まだ伸びしろがある」と語る。全員が一丸となって優勝という「最高の景色」を本気で見据えている。【モンテレイ高野裕士】
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