「平和条約」資料、米中首脳視察直前に撤去 中国の怒り買ったか

2026/09/30 16:19 

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 米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席による9月25日の米国立公文書館訪問に合わせ、米側が用意していた展示が、直前になって撤去されていたと、米公共ラジオNPRが29日報じた。中国が署名していないサンフランシスコ平和条約に関する資料を見せようとしたことが、中国側の怒りを買ったという。

 NPRによると、中国外交筋は「日米は条約に署名したが、中国はしていないからだ」と語ったという。また条約では日本が台湾を放棄するとされたが、帰属先は明示されなかった。中国・台湾問題の米国の専門家はNPRの取材に「中国は、条約が台湾の政治的地位を未確定のままにしている事実を好ましく思っていない」と指摘した。

 訪問当日の朝、公文書館のメインロビーには、長いテーブルが設置され、万里の長城のレンガや清(しん)の皇帝から贈られた巻物が展示されていたが、いずれも撤去されたという。

 サンフランシスコ平和条約は、米英など第二次世界大戦の連合国と日本との間で1951年に締結された講和条約。蔣介石が率いる「中華民国」を正当な政府としていた米国と、現在の中華人民共和国を承認していた英国などとの間で対立があり、中華民国、中華人民共和国のいずれも講和会議に招待されず条約に署名できなかった経緯がある。中国は条約を「違法で無効」と主張している。【北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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