台北でひめゆり学徒隊の展示会開幕 沖縄戦の実態伝える

2026/10/04 10:35 

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 太平洋戦争の沖縄戦で動員されたひめゆり学徒隊を紹介する展示会が台湾・台北市で3日、開幕した。沖縄と隣接する台湾だが、沖縄戦はほとんど知られていない。県民の4分の1が犠牲になった地上戦の実態を伝える狙いがある。

 ひめゆり平和祈念資料館(沖縄県糸満市)などの主催。7~9月には南部・高雄市の市立歴史博物館でも開いた。同資料館による展示はアジアでは初めて。

 会場では沖縄戦の歴史や住民が戦場に動員された経緯をパネルで紹介するほか、ひめゆり学徒隊の生存者らの証言を映像や手記で伝えている。11月29日まで。

 台北で会場となった「二二八国家紀念館」は1947年に国民党が住民を弾圧した2・28事件の記憶を伝える。ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳(ちょうけい)館長は「沖縄戦で得た教訓は不戦への強い願いだ」とあいさつ。「台湾と沖縄の人々が戦争と人権について対話を育む機会となることを願う」と述べた。

 3日は資料館職員による解説が行われ、訪れた台湾の人々が耳を傾けた。新北市の会社員、シンディさん(34)は沖縄に対しては観光地のイメージが強く、過酷な過去を知って驚いたという。「中国から脅威を受ける台湾人として、沖縄の平和に対する考え方に全面的に共感できるとはいえないが、互いに歴史を知るべきだ」と話した。【台北・林哲平】

毎日新聞

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