機長襲撃の副操縦士、過去の勤務先で配置転換 「過激思想」懸念

2026/10/03 19:53 

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 アラブ首長国連邦(UAE)からイスラエルに向かっていた旅客機内で副操縦士が機長を襲った事件で、複数の米メディアは2日、副操縦士が過去に勤務していたオマーンの航空会社で過激な思想を懸念され、操縦関連の業務から外されていたと報じた。

 副操縦士はサウジアラビアからUAEに移送された。UAE当局は副操縦士が意図的に墜落を図ったテロの疑いもあるとみて捜査しており、イスラエル当局も副操縦士の聴取に加わる見通しだ。

 報道によると、副操縦士はオマーン国籍のハマム・ハマミ容疑者(29)。2024年にオマーン航空で副操縦士見習として勤務していた際、所持品から過激な思想を持っていると懸念され、管理部門に配置転換された。その後、モロッコの航空会社を経て、今年に入ってUAE拠点の「フライドバイ」に入社したという。

 フライドバイがハマミ容疑者の思想に対する懸念について、情報を把握していたかどうかは明らかではない。報道によると、イスラエルと国交のないオマーン国籍のハマミ容疑者が、イスラエル行きの旅客機の操縦を担当した経緯についても疑問の声が上がっているという。

 一方、UAE検察当局は3日、副操縦士が操縦室(コックピット)内にあった緊急用のおのを使って、機長を襲ったと明らかにした。UAEの国営メディアが報じた。

 イスラエルメディアによると、航空機には通常、緊急時に窓を割るなどの脱出用におのを操縦室に置くことが義務づけられているという。

 事件では、刺されたインド人機長が抵抗を続けて操縦室を解錠し、乗客らが突入して容疑者を制圧した。旅客機は一時急降下して墜落する恐れがあったが、乗り合わせた別の操縦士がサウジ国内の空港に緊急着陸し、乗客は全員無事だった。【秋山信一、エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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