米司法長官、FRB前議長への捜査「再開するつもりない」と明言

2026/10/03 18:32 

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 ブランチ米司法長官は2日、米連邦準備制度理事会(FRB)の本部ビル改修工事を巡り、FRB前議長のパウエル理事に対する刑事捜査を再開しない方針を明らかにした。トランプ政権はこれまで、工事費の大幅増加を問題視してきたが、FRBの監察機関が9月30日に公表した報告書で「違法性なし」と結論づけたことを追認した形となった。

 FRBの本部ビルの工事費は2024年12月時点で23億8100万ドル(約3700億円)に上り、当初計画に比べ8割増加した。ブランチ氏は2日の米ブルームバーグのインタビューで「管理責任の面でパウエル氏が適切に行動しなかったことは明白」と述べる一方、「捜査は終了しており、(法的には)何の問題も見つかっていない。パウエル氏への捜査を再開するつもりはない」と述べた。

 パウエル氏は5月、任期満了に伴ってFRB議長を退任した一方、理事職は留任した。トランプ政権が自身を解任に追い込もうとするなど、政治からのFRBの独立性が「危機にある」と指摘。FRB内部で事態の推移を見届けると説明してきた。トランプ政権が現在も続けるクック理事への解任圧力も問題視しているが、パウエル氏の今後の対応も注目される。

 米司法省は1月、改修工事に関する連邦議会での虚偽証言の疑いで、当時FRB議長だったパウエル氏に対する刑事捜査で召喚状を送付した。現役のFRBトップへの捜査は前例がなく、中央銀行の独立性を脅かす展開に大きな注目が集まったが、3月には連邦地裁が召喚状は無効と判断。4月には司法省が「捜査終結」を宣言したが、必要であれば「捜査再開をためらわない」とも述べていた。

 一方、FRBの監察機関は明確な費用の上限設定がなかった点などを挙げ、「管理上の不備」があったとして是正を勧告した。トランプ大統領はその後、ブランチ氏に対し、一連の問題にどう対応すべきか判断するよう求めていた。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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