政府は日中韓外相会談を来年２月上旬に日本で開催する調整を始めた。既に中韓両国に打診し、両国はいずれも前向きな姿勢を示しているという。政府は外相会談を早期に開催し、来年中の日中韓首脳会談開催に向けた地ならしとしたい考え。複数の関係者が明らかにした。

　政府は、中国の春節に伴う連休（来年１月２８日～２月４日）明けの２月上旬開催を中韓両国に示している。岩屋毅外相が議長を務め、中国の王毅外相、韓国の趙兌烈（チョ・テヨル）外相と会談する。日中両国は、王氏の来日に合わせて約６年ぶりとなる「日中ハイレベル経済対話」の開催も調整している。

　政府は当初、来年春の日中韓首脳会談開催を目指していたが、韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領（職務停止中）による「非常戒厳」宣布と政治情勢の混乱で、首脳会談の開催時期は見通しづらくなっている。【川口峻】