立憲・野田氏、党首討論前に蓮舫氏から「バナナと紅茶」 その真意は

2025/05/20 17:33 

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 今国会で2度目の党首討論が21日に開かれる。トップバッターとして討論に立つ立憲民主党の野田佳彦代表は前回の討論の際、元党所属参院議員の蓮舫氏から「バナナと紅茶」を贈られたと、街頭で有権者らに配る18日付のチラシで明かした。贈り物に込められた意味とは――。

 野田氏は今国会で初めて開かれた4月23日の党首討論について、米国によるトランプ関税を巡り「足を引っ張るのではなくお尻をたたく観点から討論した」とし、石破茂首相との建設的なやりとりを目指したと、チラシに記した。討論の直前に蓮舫氏から届いたのが、バナナと紅茶だった。

 野田氏は旧民主党政権の首相だった2012年4月10日、来日した英国のキャメロン首相(当時)と首相公邸で会食した。翌日に自民党の谷垣禎一総裁(同)との党首討論を控えていたため、野田氏は党首討論の本場である英国首相の助言を求めた。するとキャメロン氏からバナナと紅茶を勧められたという。

 その真意は「小腹がすいては戦いにならないので、バナナを食べておけ。緊張は禁物なので、リラックスのために砂糖を入れて紅茶を飲め」ということだったという。このエピソードを覚えていた蓮舫氏から、激励として贈られたのだろうと推察した。

 その後の同年11月、谷垣氏の後を継いだ野党・自民党の安倍晋三総裁(同)と交わした党首討論について、「火花散るような真剣勝負」だったと評した。衆参両院で多数派が異なる「ねじれ国会」で、「トップ同士が討論し、一致点を見いだす絶好の舞台だった」と振り返った。

 21日の党首討論に向けては「直前にバナナを食し、紅茶を飲んで臨む」という。社会保障や物価高対策、消費税などで「火花散る真剣勝負を挑み、党利党略を超えて一致点を見いだしたい」と意気込みを記した。【遠藤修平】

毎日新聞

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