石破首相、沖縄知事に陳謝 自民・西田氏のひめゆり発言巡り

2025/05/20 16:56 

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 石破茂首相は20日、沖縄県の玉城デニー知事と首相官邸で面会し、自民党の西田昌司参院議員による「ひめゆりの塔」(同県糸満市)の展示内容を巡る発言を念頭に、「沖縄の皆様方に大変申し訳ない発言があった。党総裁として深くおわびする」と述べ、陳謝した。

 首相は玉城氏から「かりゆしウエア」を贈呈された際、「(小泉純一郎内閣の)防衛庁長官として有事法制を作った時に常に頭にあったのは、沖縄の方々が大勢亡くなった沖縄戦だ。あのようなことが決して起こらないようにしなければならない」などと語った。

 玉城氏は面会後、記者団に「(沖縄では)戸惑いや怒りの声が続いている。歴史の事実をしっかりととらえた上で発言してほしい」と述べた。

 西田氏は3日に那覇市であったシンポジウムで、参院議員になる前に訪れたというひめゆりの塔について「あの説明のしぶりを見ていると、要するに日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆり隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて沖縄は解放された。そういう文脈で書いている。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃうわけだ」などと発言。批判を受けて9日に記者会見し「発言は訂正削除する」と謝罪していた。【内田帆ノ佳】

毎日新聞

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