国民民主・須藤元気氏、過去主張を「事実に反することあった」と釈明

2025/06/30 20:17 

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 参院選(7月3日公示、同20日投開票)の比例代表に、国民民主党公認で出馬する元参院議員の須藤元気氏が30日、東京都内で記者団の取材に応じ、過去に新型コロナウイルスワクチンの接種を巡り「健康被害」を主張したことについて、「言葉足らずであったり、事実に反することあった」と釈明した。「私の発言により、医療従事者の方々に心身ともに大きな負担をおかけしたことを心からおわびする。国民の健康と命を守れるように頑張りたい」と述べた。

 須藤氏は過去に、交流サイト(SNS)で、新型コロナウイルスワクチンの接種で「死者激増」などと投稿し、中止すべきだと訴えていた。こういった須藤氏の主張が「科学的根拠に基づいていない」として、公認した国民民主にも批判が集まっていた。

 須藤氏は因果関係は分からないものの、知人がワクチン接種後に亡くなったことで疑惑を深めたと説明。一方、過去の発言については「決してなかったことにはしない。説明責任が必要だ」とも語った。

 須藤氏とともに取材に応じた玉木雄一郎代表は「ワクチンに限らず、科学に基づく知見にたって発信していかなければいけない局面がある。対外的な発信については慎重に行っていくことが必要だ」と指摘した。

 国民民主は、参院選で出馬表明した山尾志桜里氏の公認見送りなどで支持率が急落している。毎日新聞の6月の世論調査では、5月から4ポイント下落し10%だった。【遠藤修平】

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