国交省、造船業再生へ2131億円拠出 計8社認定、設備投資支援

2026/09/04 17:52 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 金子恭之国土交通相は4日の閣議後記者会見で、造船業の再生に向けて、計8社が絡む設備投資計画3件を認定したと発表した。政府が戦略17分野に造船を指定後、初の大規模支援となる。9年間で計約2131億円を拠出し、船舶建造能力の強化を後押しする。

 計画が認定されたのは、今治造船と多度津造船、スチールハブ▽ジャパンマリンユナイテッド(JMU)、JMUアムテック、有明スチールセンター▽名村造船所、函館どつく――の3グループ計8社。

 最大助成額は今治造船グループが約1138億円、JMUが約494億円、名村造船所が約499億円。大規模建屋やクレーン、溶接ロボットの導入など、船体の製造にかかる設備投資を支援する。

 金子国交相は「今後も『日本の船は日本で造る』の実現に向けて全力で取り組む」と話した。

 ◇2035年に1800万総トン目標

 政府は、2035年に船舶の建造能力を現在の約900万総トンから1800万総トンに倍増させる目標を掲げ、官民で1兆円規模の投資を目指している。

 このうち、国交省は既存制度の3000億円のほか、新設した「造船業再生基金」から3500億円を支援する。今回認定された計画には当初、25年度補正予算で基金に積んだ3年分の1200億円を充てる。

 国交省は27年度予算の概算要求で、造船分野の国際連携に向けた調査などに2・2億円を盛り、建造能力強化の関連は金額を示さない「事項要求」とした。【中島昭浩】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース