24年度ふるさと納税額、早くも100億円超 静岡・焼津市

2025/01/09 10:15 

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 静岡県焼津市は6日、今年度のふるさと納税額が昨年12月時点で100億円を超えたと発表した。トータルで約107億円に達した昨年度より2カ月早い大台突破で、2年連続での100億円超えは県内初となる。

 12月末現在の速報値は約108億円(約72万件)だった。市ふるさと納税課によると、最終的には過去最高の115億円を見込んでいる。

 焼津市は水産加工品の返礼品が人気を集め、県内の自治体では5年連続トップのふるさと納税額を誇り、昨年度は全国でも8位に入った。同課は、昨年10月にJR東京駅構内で初めての地場産品PRイベントを開いたほか、納税手続きから2週間以内に返礼品を発送する仕組みづくりに力を入れてきたことも支持が集まる理由だと見ている。

 返礼品は現在、過去最多の約1750品目をそろえ、7割以上を水産加工品が占める。人気の上位三つは(1)焼津マグロねぎとろセット(2)天然まぐろネギトロ(3)銀鱈(ぎんだら)西京漬け――。物価高を反映してツナの缶詰も申し込みが増えているという。

 定例記者会見で発表した中野弘道市長は「ふるさと納税を地場産業の振興につなげる。生産力が上がれば、いずれは年間200億円を目指したい」と話した。【丹野恒一】

毎日新聞

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