入国審査と税関検査を同時に 成田空港などで4月から新サービス

2025/03/30 09:15 

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 入国審査と税関検査が同時にできるワンストップサービスが、成田空港第3ターミナルで4月7日から始まる。「共同キオスク」と名付けた新たな情報端末の導入によるもので、関西空港と、羽田空港第2、3ターミナルでも導入し、同月から順次運用を始める。

 これまで降機した旅客は入国審査場、税関検査場でそれぞれ顔認証やパスポートの提示をしなければならなかった。外国人の場合は指紋認証手続きもある。新たな端末は、双方の手続きに必要な情報を一括して取得できる。降機後の旅客の動線に設置することで、旅客はいったん端末にパスポートを提示し、顔認証を受けるなどすれば、後は入国審査場も税関の手荷物検査場でも立ち止まることなく通過できる。利用にはデジタル庁の入国手続き専用サイト「ビジットジャパンウエブ」に事前登録し、QRコードを取得しておく必要がある。

 成田空港では2024年に国際線外国人旅客が初めて2000万人を突破、過去最高の2179万人に上っている。一方、混雑時には入国手続きに1時間半前後かかることもあったという。財務省関税局や出入国在留管理庁は第1、2ターミナルにも2025年度中に導入し、所要時間1時間以内を目指す。【合田月美】

毎日新聞

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