中居氏とフジ部長の生々しいやり取り指摘 「協力を」「尽くします」

2025/04/01 12:11 

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 元タレントの中居正広氏がフジテレビのアナウンサーだった女性に性暴力を加えた問題を巡り、フジの第三者委員会は「フジ幹部が、中居氏のサイドに立ち、中居氏の利益のため動いた」と指摘し、中居氏とフジ編成部長(当時)との生々しいやり取りを明らかにした。

 第三者委によると、女性は2023年6月2日、中居氏の自宅で性暴力の被害を受けた。女性は心身に不調をきたすようになり、そのことを知った中居氏は7月12日、編成部長に「申し訳ない。協力を願いたい」とショートメールを送信。編成部長は「かしこまりました。お役に立てるよう尽くします」などと返信し、翌13日、別のフジ社員と共に中居氏の事務所を訪ね、中居氏から「女性の心身の回復のために助けてほしい」と依頼を受けた。

 その夜、中居氏は編成部長にメールで「(女性から)また連絡があり、摂食障害とうつで入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して」「どうしよか」と相談。編成部長は「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」と返信した。

 さらに、中居氏は女性に対する見舞金として、「贈与や税金などの関係からその範囲で行いたい」「共通の知人である編成部長に届けてもらう形としたい」と提案。女性は「専門家や主治医らと相談したいので待ってほしい」と伝えたが、中居氏は編成部長に「女性に100万円を届けてほしい」などと依頼した。

 編成部長は7月26日、女性に「会社で中居氏と会ったら見舞品を預かったので可能ならお渡ししたい」「どこでも行く」とLINEでメッセージを送り、28日に女性が入院する病院へ100万円などを届けた。女性は受け取らず、「病院の判断で受け取れない」と編成部長に連絡したため、現金100万円を含む見舞品は編成部長を通じて中居氏に返却された。

 第三者委は一連の行為を「女性への口封じ、2次加害行為とも評価し得る」と指弾した。

毎日新聞

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