女性殺害容疑で中3逮捕 父「何かしら起こすかもと思っていた」

2025/05/12 23:25 

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 千葉市若葉区の路上で11日に女性が背中を刃物で刺されて死亡した事件があり、千葉県警は12日、同区内に住む中学3年生の男子生徒(15)を殺人容疑で逮捕した。男子生徒は調べに対し「間違いないです」と容疑を認めているという。

 男子生徒の親族が12日、報道陣の取材に応じた。

 男子生徒は祖父母と父親、きょうだいの6人暮らし。父親によると、12日朝、約10人の警察官が家宅捜索に訪れ「何で来たか分かるか」と尋ね、任意同行を求めた。男子生徒は素直に応じたという。

 男子生徒は中学校に入ってから、家庭で干渉を嫌がり、あまり話さなくなった。学校ではすぐに部活動をやめ、同級生とトラブルになったこともあった。警察に補導されたり、家出をしたりしたこともあり、父親は千葉県警に相談。12日も男子生徒を連れて面接を受ける予定だったという。

 父親は「このままでは何かしら起こすかもしれないと思っていたが……。警察に抑止を期待していた」と肩を落とした。

 男子生徒は事件当日の11日、日中出かけており、夕方に帰宅した。その時の様子について祖父は「普段と変わらず、遊びに行っていたと思った」と振り返った。

 祖母は「朝起きてびっくりした。あってはならないこと。(被害者に)本当に申し訳ない」と話し、「もし(殺害しようとする相手が)『誰でもよかった』のなら、私にしてほしかった」と声を震わせた。【洪玟香、平塚雄太】

毎日新聞

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