「100歳まで踊る」ギリヤーク尼ケ崎さん、横浜で放つ命の舞
観衆の「投げ銭」を糧に生きるまれな芸風で「伝説の大道芸人」と称されるギリヤーク尼ケ崎さん(94)=本名・尼ケ崎勝見=が、横浜市神奈川区の六角橋商店街で開かれたイベントに出演した。満身創痍(そうい)ではあるが、創作舞踊3演目を披露。詰めかけた約650人の観衆を前に、「芸人としてはまだまだ未熟です。100歳まで踊りたいです」と力強く語った。
ギリヤークさんは、手足が震えるパーキンソン病や背骨が曲がる脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)などを患い、腸の手術もしている。さらに、5月に入ってからは左肋骨(ろっこつ)にひびが入っていることも判明した。
17日の「ステージ」は屋外の駐車場。日中降っていた雨はやんだものの、時折強い風が吹く中での公演となった。
最初は、命がけで生きる人たちの思いを代弁した「じょんがら一代」。ギリヤークさんの思い入れが強く、特に大事にしている演目だ。真っ赤な着物に白い羽織、頭にかさをかぶり、車いすから立ち上がって演技すると、観衆からひときわ大きな歓声が飛んだ。
おはこの「念仏じょんがら」では、数珠を振り回して熱演。母静枝さん(1991年に82歳で死去)の遺影を手にして「母さん、僕、日本一の大道芸人になりたい。今こうして皆さんの前で踊らせてもらって幸せです」と語った。
妻と小学生の子ども2人と一緒に見に来た横浜市鶴見区の会社員、小野正臣さん(46)は「ぜひこの目でギリヤークさんを見たかった。全身全霊でやっている姿に心打たれました。一生記憶に残ると思います」と話した。
ギリヤークさんは北海道函館市生まれ。1968年、38歳の時に東京・銀座で初めて大道芸を披露した。70年代半ばからはフランスや米国など海外にも活動の場を広げた。95年の阪神大震災や2001年の米同時多発テロ、11年の東日本大震災の被災地でも鎮魂の踊りをささげてきた。【後藤豪】
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