映画で教師役、瀬戸朝香さん 過去にあった「いじめのような経験」
昨年、芸能界に本格復帰した俳優の瀬戸朝香さん(48)が、13日公開の映画「青春ゲシュタルト崩壊」に出演している。映画出演は約10年ぶり。
思春期に自分の顔が認識できないという架空の症状に悩む高校の女子生徒が成長していくストーリーだ。生徒が通う高校の保健室の教師として、友人関係などに悩む生徒を支える役柄を演じた瀬戸さん。
自身の学校生活を振り返り、「いじめみたいなものも経験しました。学生時代に友人同士の悩みはつきものだけど、気持ちをため込まず誰かに伝えてほしい」と話す。
映画は、小説コンテスト「野いちご大賞」で、大賞を受賞した同名の小説(丸井とまと)が原作。
瀬戸さんは「保健室という場所は、生徒の気持ちを和らげたり、味方になったりできる場所。だから役としても、優しく包み込む感じを意識しました。悩みをどーんと受け止めるというよりは、明るく背中を押すイメージかな」。
「ありがとね」と声をかけたり、「焦らず、ゆっくりね」と女子高生の肩を抱いたりするシーンに、瀬戸さんの優しさがにじみ出る。
物語のポイントになるのが、保健室にある水槽だ。さまざまな魚が泳ぐ水槽は、生徒たちが悩み、もがく学校という狭い世界を連想させる。
印象的なのは、自身の思いが強すぎるが故にきつい態度をとる同僚教師を前に、瀬戸さんが「ここはあなたの水槽ではない。生徒たちを飼ってる気にならないでください」と言い切る場面だ。「強い気持ちをぶつけるのは見せ場だなと思って。生徒たちも少し楽になれたんじゃないかな。私の中では大切なシーンでした」と話す。
映画は学生世代にフォーカスした物語だが、瀬戸さんは「大人が見ても、思春期の子供たちとの接し方やどんな悩みをもっているかなど、ヒントになると思います」と語る。
「私も、打ち明けてくれた気持ちを読み取れる人でいたいなと思うし、逆に自分も悩みはためずに、信頼できる人に話していきたい」
瀬戸さん自身はどんな学校生活を送ったのか。「女子なので、小学校ではターゲットが変わる、いじめみたいなものはありましたね」
突然、クラス全員に無視されたり、家に帰るといたずら電話がかかったりした経験があるという。一時を過ぎると普通に戻り「あの時は何だったんだろう、みたいな感じでした」。
特に感謝している教師は、中学3年時の男性の担任だ。夏休みにスカウトされ、「(芸能界に入るかどうか)人生の大きな分かれ道で、親身になって相談に乗ってくれました」。
両親が離婚し、母子家庭だった瀬戸さん宅で、スカウトした事務所側との話し合いにも同席。「親みたいに心配し、すごく私のことを考えてくれました」と感謝とともに振り返った。
高校1年と小学6年の2児を育てながら、仕事にも没頭する瀬戸さん。さらに輝きを増した姿をみることができそうだ。【榊真理子】
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