「沖縄慰霊の日」は、なぜ6月23日に? Q&A解説
6月23日は、第二次世界大戦末期の地上戦で犠牲になった人々らを悼む「沖縄慰霊の日」です。なぜ、この日が「慰霊の日」になったのでしょう。沖縄の人たちはこの日をどんな風に過ごすのでしょう。
Q 6月23日は「沖縄慰霊の日」だね。なぜ、この日が「慰霊の日」なの?
A 沖縄県では今から80年前の1945年、日米両軍の地上戦があり、住民も含めて約20万人が亡くなりました。地上戦は45年4月1日に沖縄本島へ米軍が上陸したことで本格的に始まり、6月23日で日本軍の組織的抵抗が終わったとされます。この日、米軍に追い込まれた日本軍の司令官らが現在の糸満市摩文仁(まぶに)で命を自ら絶ったためです。
Q この日で沖縄戦が終わったんだね。
A 実はそうとも言い切れません。司令部は消滅しましたが、散発的に戦闘は続きました。日本軍の司令官が、命を絶つ前に「最後まで戦え」といった命令を出していたのです。米軍が沖縄での作戦終了を宣言したのは45年7月2日で、南西諸島の日本軍が降伏文書に調印したのは45年9月7日でした。
Q 6月23日が「慰霊の日」とされたのは、いつ?
A 沖縄が米国統治下にあった61年、琉球政府が法律で定めました。ただ、当時は6月22日が「慰霊の日」で、65年の法改正で23日になったのです。司令官が命を絶った日について調査した結果、23日の可能性が高いと判断したためです。ただ、現在も22日説は残っています。
Q 沖縄の人々はこの日をどう過ごすの?
A 県の条例で23日は休日とされ、県内各地で慰霊祭が営まれます。糸満市の平和祈念公園にある「平和の礎(いしじ)」を遺族らが次々と訪れ、沖縄戦などで亡くなった人々の名前が刻まれた碑の前に花を手向け、手を合わせています。平和祈念公園で開かれる沖縄全戦没者追悼式では正午に参列者が黙とうし、知事が「平和宣言」を読み上げます。20万もの人が命を落としたことを悼み、平和の大切さを考える日でもあります。【遠藤孝康】
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