政府備蓄米、こども食堂などに追加無償放出 価格高騰で寄付減少受け

2025/06/24 12:30 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 小泉進次郎農相は24日の閣議後記者会見で、食育の観点から政府備蓄米を提供しているフードバンク、こども食堂・こども宅食の提供団体に対し、追加で無償放出すると発表した。コメ価格の高騰で支援団体にコメの寄付が少なくなっている現状を踏まえて決めた。

 フードバンクには、通常の2月と8月の募集に加え、追加で7月14日~8月1日に交付申請を受け付ける。こども食堂・こども宅食には、通常の年間最大5回の支援枠に加え、2回まで追加の申請を可能とする。

 今回の放出分はいずれも申請数量に上限があるが、通常枠に設けている1団体当たりの年間最大交付数量とは別枠で支援する。

 小泉氏は会見で「フードバンクなどが夏に利用するコメは既に申し込みをいただいているが、(今回の措置で)夏以降についても安心して無償交付制度を利用していただける」と述べた。【中津川甫、渡辺暢】

毎日新聞

社会

社会一覧>